『メタルギアソリッド』シリーズなどのヒットで人気の高いステルスアクションゲーム。
『Dishonored』(ディスオナード)はスチームパンク世界を舞台とするステルスアクションで、2016年12月8日に、そのシリーズ2作目に当たる『Dishonored2』が発売されます。
■独特の世界観と高い自由度を持つステルスアクション『Dishonored』
シリーズ1作目に当たる『Dishonored』は2012年10月に発売されました。
物語の舞台となるのは、19世紀から20世紀初頭にかけてのロンドンをモデルとした架空の都市、ダンウォール。
女王暗殺の汚名を着せられた主人公コルヴォ・アッターノが暗殺者となり、自分たちを罠に嵌めた敵に復讐していくというストーリーです。
このゲームの特徴は、そのユニークな世界観と極めて高い自由度にあります。
・スチームパンクとファンタジーの融合した世界観
物語の舞台となるダンウォールは、ちょうど現実の歴史における産業革命後のロンドンをイメージして創られており、ある程度工業的に発達しています。
現実の世界において産業革命を支えたエネルギー源は石炭でしたが、この世界ではクジラから取れる鯨油が主な燃料として用いられています。
また、無断で通過しようとする者を電撃で焼殺する“光の壁”や“電弧塔”といった電力で作動する装置なども登場します。
一方でこの世界にはファンタジー世界ではおなじみの魔法が存在しています。
神でも悪魔でもない“アウトサイダー”と呼ばれる超常的存在が信奉されており、その加護を受けることで様々な超常能力=魔法を使えるようにもなります。
ダンウォールには疫病を撒き散らすネズミが繁殖しており、疫病の感染者は凶暴化してウィーパーと呼ばれる存在として恐れられています。
スチームパンクとファンタジーが融合したダークな世界観は、この作品の大きな魅力のひとつであることは間違いありません。
・プレイヤーの行動でエンディングも分岐する自由度の高さ
主人公コルヴォは単独行動する暗殺者であり、その行動の基本はステルス=いかに敵に発見されずに行動することにあります。
“アウトサイダー”から得られる能力には“ブリンク”という瞬間移動や時間を静止することのできる“ベンドタイム”といったものがあり、これらの能力を駆使して敵の目をかいくぐっていくことになります。
一方で、敵と正面から戦い突破していくプレイも可能です。
武器や防具の強化の他、ネズミの大群を操って敵を襲わせる“ラットスワーム”や突風で敵を吹き飛ばせる“ウインドブラスト”といった戦闘向きの能力が存在します。
1回のプレイでは、すべての能力を取得することができないため、プレイヤーは自分のプレイスタイル(ステルスするか正面突破していくか)によって、取得する能力を選択する必要があります。
ゲームはステージ制ですが、各ステージにおいてプレイヤーが標的の人物にたどり着くルートは複数用意されており、どのようなルートを選択するか、プレイヤーの自由に委ねられています。
また、選択しルートによってはサブクエストが発生することもあり、それを受けるも無視するもまた、選択することが可能です。
さらに、暗殺対象となる標的を殺さずに社会的に無力化させることで排除することもできます。
このゲームには“カオス度”というパラメータが存在しており、各ミッション敵を殺した数に応じてカオス度が上昇、カオス度が一定以上に高くなるとバッドエンドに分岐する他、NPCの態度やセリフにも変化が現れます。
Dishonoredの高い自由度は周回プレイへの求心力にもなっており、何度遊んでも新しい発見のあるゲームとなっています。
■ボリュームも自由度も倍増したシリーズ続編『Dishonored2』
『Dishonored』のパブリッシャーであるベセスダ・ソフトワークスは2016年9月12日、シリーズ最新作『Dishonored2』の国内版を同年12月8日に発売することを発表しました。
物語は前作の15年後、舞台を王国の首都であるダンウォールから南部の沿岸都市カルナカに移して展開します。
今作では前作同様コルヴォをプレイヤーキャラクターとして使える他、前作でコルヴォが救出した王女エミリーを選択することも可能、駆使する能力もコルヴォとエミリーそれぞれに固有のものが設定されており、キャラの選択でゲーム性の変化を楽しむことができます。
前作同様自由度の高いステージ設定に加え、今作では携行式のタイムマシンのようなガジェットも登場、過去と現在を行き来することでクリアできるパズル的な仕掛けもあるようです。
クリアまでにかかるプレイ時間も、前作より倍増しているとのこと。
『Dishonored2』はPlayStation 4、Xbox One、PC向けタイトルとして発売されます。
ただしレーティングはCERO Zとなりますので、ご注意のほどを。