エアガイツは、ナムコがアーケードゲーム版が登場し、ゲームソフト版はスクウェアから発売された格闘アクションゲームです。
プレイステーションから発売された『エアガイツ』は、通常の格闘モードとは別に、ブランニュークエストというモードがあり、こちらが本編よりも面白いということで評判が良いモードでした。
◆格闘ゲームとして多くの開発スタッフが参加した作品
『エアガイツ』は、ナムコとスクウェアが共同で開発をした3D格闘アクションゲームです。アーケード版はナムコから、プレイステーション版はスクウェアから発売されています。
開発スタッフには、『バーチャファイター』や『鉄拳』なども参加しており、敵の攻撃を受け止めたり、高低差のあるフィールドを利用したバトルができるなど自由度の高いバトルが人気のゲームです。
古城の跡から発見された謎の武器エアガイツ。エアガイツは、世界格闘技の大会の優勝商品とされる。一方で別の遺跡を発掘していた組織は、その遺跡の閉ざされていたトビラを開けるカギがエアガイツなのではないかと仮説を立てる。これにより、エアガイツを巡る世界格闘技大会は盛り上がりを見せていくことになる。
『エアガイツ』が人気になった理由には、スクウェアのゲームの『ファイナルファンタジー7』からクラウドやティファ、ユフィやヴィンセントなどが参戦していた事や、家庭用に追加されたクエストモードが面白かった事があります。
◆クエストモードはエアガイツのおまけとして作られたアクションRPGの実験だった。
プレイステーション版で追加された、クエストモードはエアガイツのおまけとして作られたモードでしたが、装備品がいくつもあり、装備することで見た目が変わったり、食事によってパラメーターが変化する、ダンジョンがプレイをするたびに形を変えるなど不思議なダンジョンのようなシステムでした。
当時は、アクションRPGというジャンルはグラフィックやゲームやキャラクターの背景などゲームとして惹きつける何かが無いと売れないという考えがあり、システムを売りにしてのアクションRPGはユーザーに受け入れられないということで、エアガイツのおまけとして追加されたとされています。
アクションRPGとしての実験場も兼ねており、当時はあれだけの大きいキャラクターが武器を装備して戦うというアクションRPGはほとんどなかったため、いろいろな可能性を試す場所として利用していました。
例えば武器による攻撃のモーションが使う武器によって異なっていたり、画面上に大量の敵やアイテムを表示する事がどこまで可能なのかといった実験が行われていました。
回復アイテムや食事などのアイテムは3Dに見える2Dの1枚絵を利用することで大量に設置できるようにしたりなどの工夫がされているそうです。
現在では、さまざまなアクションRPGが発売されていますが、プレイステーションでエアガイツが作られていた1998年ではこのような工夫や実験が行われており、それにより今のゲームがプレイできているのかもしれません。