エリーのアトリエは、ガストが発売しているアトリエシリーズの2作目で、マリーのアトリエの続編となっています。
前作のマリーのアトリエの大ヒットもあり、マリーのアトリエの世界観を維持しつつ、マリーの世界の数年後を描いた作品のエリーのアトリエは、前作よりもボリュームがアップし、自由度の高い作品になっていました。
◆アトリエシリーズの2作目にしてザールブルグ編の完結作
エリーのエトリエ～ザールブルグの錬金術士2～は1998年にガストから発売されたPlayStation用のロールプレイングゲームです。
前作のマリーのアトリエの続編でストーリーも、マリーのアトリエの後の話で、過去の作品の登場人物も登場します。
このゲームの主人公であるエルフィール・トラウム（エリー）は流行りの病に倒れてしまいますが、旅をしながら錬金術をしていたマリーによって命を救われます。
エリーはマリーへのあこがれと、命を救ってくれたことのお礼を伝えるためにザールブルグの錬金術アカデミーへ入学することになります。
しかし、エリーは錬金術の勉強をしたことがなかったためにアカデミーでも落ちこぼれとなり寮にも入ることができずに自力で生活をすることになります。
エリーは、アカデミーの先生をしていたイングリド先生から個人的に管理をしている空き家であるアトリエを貸してもらいそこで工房を開いて錬金術の仕事をしながら卒業を目指すことになります。
エリーのアトリエは、マリーのアトリエの続編にあたる作品でボリュームも大幅にアップしている作品です。
酒場で依頼を受けてお金を稼いで、錬金術の道具や本を買って錬金術の腕を磨いたり、冒険者を雇って素材を入手するという部分は変わりませんが、マリーのアトリエではなかった定期試験などがあり、やることやできることのボリュームが増えており、それにともないエンディングも多くのパターンが存在します。
さらに続編のリリーのアトリエでは、PlayStation2での発売になりさらにボリュームは増えます。
しかし、ストーリーとしては、錬金術士アカデミーの過去の話なので、エリーのアトリエでザールブルグのストーリーは完結しています。
◆マリーのアトリエよりもボリュームがアップし自由度もやりこみ要素も増えた作品
マリーのアトリエとの基本的な違いはなく、ストーリーもアカデミーを卒業することを目的に進んでいきますが、制限時間は延長することも可能になり、錬金術を極める以外の選択肢も増えてきました。
ザールブルグの街の外にでれるようになり別の街で活動できるようになったり、街を困らせている海竜をやっつけたり、武闘大会で優勝をしたりといった戦闘に関するエンディングの追加もあります。
調合もレシピどおりに作ることで完成することは出来ますが、調合品の質の要素が加わったことで、素材の微妙な調整をすることで質のよい調合品を作り出せるようになったり、レシピにないアイテムを作ることができるようになりました。
チーズケーキというアイテムの質を高めることで最終的にケーキ屋を始めることになるというエンディングというのが個人的には好きなエンディングで、エリーという少女が錬金術を通してみつけたひとつの結果という部分が非常に心に残ったエンディングです。
