普通ビンの口よりも大きなものは、入れることができませんよね。しかし、ゆで卵と氷水、熱湯を使うとビンの口よりも大きなゆでたまごをビンの中に入れることができます。
まず牛乳ビン、ゆで卵、氷水、熱湯、牛乳ビンをつかむためのトングなどを用意しましょう。まず、牛乳ビンを内側も外側も熱くなるように倒して熱湯につけます。しばらくしてビンが温まったらビンの中に入ったお湯はすててからの状態にして出します。その上にゆで卵を乗せてふたをします。
ゆで卵が乗った状態のままでビンを氷水につけます。この時、ビンが熱いのでやけどをしないように注意して入れましょう。氷水につけたら小さなカップなどを使ってビンに氷水をかけてやります。すると卵は細く変形しながらビンの中に吸い込まれていきます。
ではなぜゆで卵は吸い込まれていったのでしょうか?
空気は温度によって広がったり縮んだりします。ビンの中の空気が温められた状態で卵でふたをしました。しかし、氷水によって急激に冷やされたために、空気が縮みます。なくなった空気の分、空気が入り込もうとする力が働いて、ふたをしていたゆで卵をひっぱったのです。
固いものがふたをしてしまっている場合はこの現象が見られないのですが、形が変わることのできる固さの物でならこういった変化が見られるのですね。実験で使ったゆで卵は何も薬品には触れていないので、実験後はおいしく食べてくださいね。
参考サイト
http://thediracsea.org/tamago.html
科学ってなんだろう? 牛乳瓶の中のタマゴ