ちょっとした食べ物をさして食べる爪楊枝は便利ですよね。その爪楊枝ですが、木でできた爪楊枝にはちょっとした特性があります。その特性を生かしたおもしろい実験があります。
用意するものはちょうど真ん中から折り曲げた爪楊枝が5本、ティースプーン一杯ほどの水です。折り曲げた爪楊枝を曲げた所を中心にして5本を円状に並べます。その中心にティースプーンの中の水を落とします。すると、爪楊枝はゆっくりと星の形に開いていきます。ではなぜ爪楊枝は動いて星の形を作ったのでしょうか?
ここでポイントなのはこの爪楊枝が木でできていることです。木は水分を含んでいると弾力があります。台風などの強い風でも木の枝が限界までしなって折れないようになっていますよね。あれは水分を含んだ木の繊維が大きな圧力にも耐えられる弾力を持っているためです。逆に乾燥している木はポキンと折れやすくなります。
ここでは折り曲げた爪楊枝の皮一枚つながっている部分が水によって弾力を取り戻し、元に戻ろうとする力が隣り合う爪楊枝同士に働いて星の形のように開いたのです。
他の形を作ってみてもおもしろいですから、工夫して面白い形を作ってみるのもいいですね。
参考サイト
http://flatfisher.blog68.fc2.com/blog-entry-131.html
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