平成27年3月14日、北陸新幹線の開業により金沢への旅はとても便利になりました。金沢は日本三大名園と称されている日本庭園の兼六園、古き雅な面影を残す東茶屋、市民の台所である近江町市場など、女子の旅心をそそる魅力あふれる町です。
どこへ訪れても絵になる町ですが、特にお勧めなのが、尾山神社です。主祭神は前田利家で、正面入り口の鳥居をくぐると神門があり、拝殿、本殿他、境内には歴代藩主を祀った金谷神社をはじめ、前田利家公とその妻お松の方像や風情のある神苑等見どころがいっぱいです。
特に必見なのが、重要文化財に指定されている神門です。棟梁である津田吉之介により1875年に完成しました。その姿は一見洋風建築であり、中国風でもある大変珍しい建物です。1階は煉瓦造りの横並び3連アーチ、2・3階は木造造りで壁は漆喰を施し、角の部分は丸みを帯び優しい雰囲気で、その姿は中国南部の寺院を想像させるものです。
屋根には長い避雷針が施されており、目に見えないパワーを感じます。そして最も印象的なのが、3階部分にはめられたガラスです。日が少し西に傾いた時間帯に訪れてみてください。入るときには分かりづらいのですが、帰りは西日が窓を通り、赤、青、緑、黄色とまるでステンドグラスの様で思わず足を止めてしまうことでしょう。