2016年8月13日にPC版が、25日にPS4版が発売された『No Man’s Sky』で現在返金騒動が起きています。
ユーザーから返金しろと起こしたものではなく、返金対応されたというユーザーが出てきていることが原因となっているのです。
これが事実であればいままで例がない対応となるのですが、はたして本当なのでしょうか。
■ダウンロードゲームの返金ポリシー
日本のダウンロード販売ゲームではほとんど行われないのですが、海外サイトで販売しているダウンロードゲームは一定の条件で返金に応じてくれます。
PC版ならばSteamが有名ですね。
購入日から一定期間内、プレイ時間が基準以下、動作不良、技術的なトラブルなどが返金の条件となることが多いのです。
遊ぶだけ遊びつくして飽きたから返金してもらう、これは対応外なのです。
ディスク版であれば早々に中古ショップへ持ち込むということができますが、DL版ではそうはいきません。
そのためにDL版を敬遠するプレイヤーも存在するほどです。
またPlayStation Network(PSN)では購入日から14日以内で、ダウンロードしていないことを条件にして返金対応しています。
Steamよりは厳しい条件ですね。
さらにAmazonはダウンロードゲームについて一切の返金を行わないことを明記していますので、一番厳しい対応と言えるでしょう。
このような状況にも関わらず、『No Man’s Sky』の返金対応を受けたと報告するプレイヤーが後を絶ちません。
中には50時間遊んでから返金させたという人物まで出てきています。
いったい何が起きているのでしょうか。
(NeoGAF No Man’s Sky返金スレッド)
http://www.neogaf.com/forum/showthread.php?t=1270428
■『No Man’s Sky』の返金騒動が起きた原因
『No Man’s Sky』はインディーズゲームとして開発されていたのですが、販売価格がAAAタイトル同等だったこと、事前の宣伝が大作並に行われ期待感を煽っていたことなどで批判の声が大きくなっています。
また、事前に話していたゲーム内容がリリース時に実装されていなかったことにも批判が集まっている状況です。
多くの人が注目していた作品だけにその反動は大きくなっているようですね。
探索ゲームという人を選ぶ内容だけに、体験版でもあればここまでの騒動とはならなかったと思われます。
大金を出してダウンロード版を買ってみたけど合わなかったという人は大勢いた事でしょう。
そういった人達にしてみれば返金してくれと言うのは仕方がないことかもしれません。
■『No Man’s Sky』の返金状況
一部のプレイヤーが返金してもらったと騒いでいる中、PC版のダウンロード販売を行っているSteamでは「通常の返金ポリシーを適用する」との記載がされるようになりました。
例外は設けていないとの記載もあります。
(Steam No Man’s Skyページ)
http://store.steampowered.com/app/275850/
さすがに50時間遊んで返金要求するプレイヤーが出てくると問題になりますからね。
他のサイトでも『No Man’s Sky』の返金対応を特別に行っているとは明記していません。
返金してもらったというプレイヤーの報告が事実なのかどうか、単に返金ポリシーに該当していたから対応してもらえただけなのか、そのあたりは不明なままです。
事態の沈静化にはしばらく時間が掛かりそうですね。
売り切れることがなく、深夜でも簡単に購入できるためダウンロード販売は便利ですが、ある程度のリスクはあると思っておいたほうが良いでしょう。
ダウンロード販売のゲームを買うときは、中古販売できない、返金してもらうには購入先が定めた条件を満たしていること、この2点に注意しておいてください。
No Man's Sky - Gameplay Trailer | PS4