最近はゲームと言えばゲーム機やスマホ、パソコンなどの機械を使ったものを想像しますが、カードやボードを使ったものも立派なゲームであり、ファミコンが広まるまではそちらのほうが主流でした。
旅行先で手軽に遊べるカードゲーム、人が集まった時にみんなで楽しめるボードゲームは現在でも高い評価と人気を誇っているゲームです。
ここではその中から世界的な評価を受けているボードゲームを紹介いたします。
■ボードゲームの代表といえば
ボードゲームと聞けば多くの人が『人生ゲーム』か『モノポリー』を思い浮かべるでしょう。
チェスや将棋、オセロなども「盤を使う」ことからボードゲームとして分類されており、こちらを上げる人もいるかと思います。
しかしチェスや将棋などは競技性が高く、2人用となっていることから大勢で楽しむゲームとして認識している人はほとんどいないのではないでしょうか。
大勢で遊べるゲームであっても全員で競い合い、なんらかの形で順位をつけることになるため負け続ける人は敬遠したくなることもあります。
ところがボードゲームの中には優劣を付けないどころか、全員が協力しなければクリアできない物が存在するのです。
それならば人によって強弱や有利不利は生まれず、勝てないからやりたくないという意見もなくなります。
人が多く集まった時こそ、みんなで協力するゲームなどいかがでしょう？
■参加者全員で問題を解決するゲーム『パンデミック』
2008年（日本版は2009年）に発売された『パンデミック』は、プレイヤー全員で協力し合ってクリアを目指す珍しいボードゲームです。
対する相手はゲームシステムとなり、クリアできればプレイヤー全員の勝ち、できなければ全員の負けと非常にわかりやすい構造になっています。
タイトルにある「パンデミック」は国をまたぐほどの広範囲に渡る感染症の流行を指します。
このゲームの題材はその名の通り、世界各地で発生する感染症、その猛威から世界を救うことが目的となります。
プレイヤーはそれぞれ異なる職業を割り当てられ、個々が持つ能力を上手く使うことでゲームクリアへ近づくことができます。
逆に個人個人が適当にやっているだけではクリアは不可能です。
難易度としては、全プレイヤーに割り当てられる職業がどんな組み合わせになっていてもクリアできる程度なのですが、油断していると簡単に敗北条件が揃ってしまい、すぐにゲームオーバーを迎えるほどシビアになっています。
初めて敗北したときは、その容赦の無さに驚くことになるでしょう。
みんなで話をしながら、ここでその技術を使って、どこの都市を優先するか、などと進めていくことで盛り上がりますし、他のゲームでは味わえない緊張感も出てきますので、繰り返しプレイが楽しくなるのです。
いまどきボードゲームなんて、と侮ってはいけません。
非常によく出来たゲームです。
ぜひ機会があればやってみてください。
■パンデミックのスピンオフ『パンデミック：クトゥルフの呼び声』
ホラーファンにはこちら『パンデミック：クトゥルフの呼び声』をお薦めします。
「クトゥルフ」の名前があるだけで飛びつく人もおられると思いますが、題材はその名の通りSFホラー「クトゥルフ神話」となっています。
システムはパンデミックそのもので、邪教徒たちを退治し、邪神とされる「オールドワン（旧支配者）」の復活を阻止するのが目的となります。
宇宙的脅威に立ち向かうため、プレイヤーには常に「正気」が求められ、事あるごとに「正気度」が削られていくというクトゥルフファンなら嬉しいシステムも実装されています。
2016年8月に日本語版が発売されましたので、ホラーファンやクトゥルフファンの人はもちろん、そうでない方もぜひ遊んでみてください。
パンデミックのシステムを流用していますが、そちらの未経験者でも十分楽しめます。
（パンデミック：新たなる試練 日本語版 公式サイト）
http://hobbyjapan.co.jp/gamelist/pandemic_new/
（パンデミック：クトゥルフの呼び声 日本語版 公式サイト）
http://hobbyjapan.co.jp/gamelist/pandemic_ctulhu/
