家で待つ息子のために、悪事に耐えながら必死に働くタクシードライバーを描いたタイのCMです。動画は、客に無銭乗車されたところから始まります。必死に追いかけるも、客は逃走してしまいます。2人目の女性客は食べこぼし、3人目は「もっと速く行けないのか!」と怒鳴り散らし、そして、当て逃げをされて散々な1日です。もっと酷いことに、車内で嘔吐する客まで現れます。
タイのタクシー運転手は、ここまで大変な思いをしているのですね。こんなに辛いことがあっても、息子の写真を見て「よしっ!頑張れる!」と自分に言い聞かせているかのように、次々と客を乗せて行きます。
しかし、最後の客は強盗犯でした。これまで必死に稼いだ売上金を、運転手から奪おうとします。そして、顔を殴られ怪我をしたまま帰宅します。
待っていた息子が父親の怪我に気付き、声を掛けるのですが、そのセリフに衝撃が走ります。なんと、男性かと思われていたのは女性であり、息子のために髪を切り、化粧をせず、男性に成りすましてタクシードライバーをしていたのです。
「息子のために働くしかない」と、泣き言を言わず全てを我慢して帰宅してきた母親は、息子からの「大丈夫?」という言葉に、涙を抑えることができませんでした。
息子を思い一生懸命働く母親と、それを気遣う息子の絆の深さに感動しますね。筆者も子供ができてから分かったのですが、生まれた時から我が子はどうしようもないくらいに愛おしいのです。
この子のためなら何でもできると思えるのです。自分もそのように育てられたのだなと、親の愛情の深さを知りました。反抗したくなる時もあるかもしれませんが、親は自分を愛してくれているのだという気持ちは忘れないでください。