こんな奇跡的な話があるのでしょうか。アメリカ・フロリダ州のマルコアイランドで、飼い主と散歩中だった犬が岸壁から海に落ちてしまったそうです。飼い主はどうすることも出来ず、諦めかけていたに違いありません。
ところが、その小さな命を救ったのは、レスキュー隊ではなく、野生のイルカだったのです。この犬は15時間も溺れながら漂流していたと見られ、低体温症になっていたそうです。
冷たい海で必死に生き抜いた犬の生命力にも驚きますが、誰にしつけられた訳でもないイルカが、他の動物を助けるという本能を持っていることに感動します。
このイルカがいなければ、犬は死んでいたでしょうと飼い主は言います。
また、2007年に、海の中で怪我をして流血していた人を助けたというイルカもいるそうです。
このような緊急を要する状況で、人命や動物の命を救うのに貢献するイルカは、海の中の救急隊員と言っても過言ではありません。私たち人間が、人間以外の野生の生き物と言葉なしで助け合いながら共存できる場面が増えていくことを願います。