「ダッチ・アンビュランス・ウィッシュ・ファンデーション」は、末期患者の最期の夢を叶えるために設立された、オランダにある組織です。この動画でキリンを見つめる男性は54歳のマリオさんです。彼は、オランダのロッテルダム動物園で25年も飼育員として働いていました。
この日、末期の脳腫瘍と診断されたマリオさんは、自分が世話をしていた愛着のあるキリンに別れを告げるために動物園を訪れました。少しずつマリオさんに近付いてくるキリンは、マリオさんの願いに答えるかのようにキスをします。(動画5:40)他の思い出深い動物たちにも別れを告げ、マリオさんの最期の願いが叶いました。
体の自由が利かない患者を外出させることは容易ではありません。患者をベッドごと運ぶための車が必要ですし、体調管理にも気をつけなければなりません。しかし、「ダッチ・アンビュランス・ウィッシュ・ファンデーション」は、多くの末期患者の願いを叶えてきました。
フェイスブックのサイトに、その画像が掲載されています。
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https://www.facebook.com/wensenrijders/timeline)
「最期にもう一度○○が食べたい」「最期に思い出の○○に行きたい」、「最期に孫を抱きたい」-あなたなら何を願うでしょうか。人の最期の思い出作りに貢献し、笑顔や涙を生むこの組織は、なんてすばらしいのでしょう。これからも、限られた時間を笑って過ごせる人たちを増やして欲しいです。