日本ではあまり知られていないことですが、海外のゲームクリエイターの中には日本のゲームやアニメの大ファンと公言する人が大勢います。
そんな人は会社の席をグッズで埋めていたり、自身のウェブサイトでファンアートを公開していたりするのですが、会社によっては日本アニメのフィギュア専用のディスプレイを置いているところや、壁にマリオやカービーといった日本を代表するキャラのイラストを貼っているところまであります。
いま海外の一線で活躍している人達は、子供の頃に日本のサブカルチャーに影響を受け、自分もそういったコンテンツに携わりたいと考えた世代にあたるわけです。
そんな海外の人達が、日本のゲームを意識して作ったというゲームを2作紹介します。
■昔のRPGに影響を受けた『チャイルド オブ ライト』
2014年に発売された童話風のRPGですが、海外ゲームでよく見られる3Dキャラがアクション全開で戦うというものではなく、アニメ調の画面で上下左右に移動するというファミコンやPlayStation 1の時代に日本で良く見かけたゲームになっています。
それもそのはずで、ディレクターを務めたPatrick Plourde氏は、スタジオジブリやデザイナーの天野喜孝氏やファイナルファンタジーなどの昔のスクエアソフトから発想を得たとインタビューで答えられています。
PVでも昔のRPGファンをターゲットにしたと話されていますが、そのゲームというのが昔の日本のゲームということですね。
海外のゲームとは思えない、どこか懐かしさと優しさを感じられる良い作品です。
最近のリアルなゲームに疲れた時には、こんな懐かしいゲームで癒されるのも良いですね。
(公式サイト)
http://childoflight.ubi.com/col/ja-JP/home/index.aspx
■ゾイドを狩る西洋風モンハン『Horizon Zero Dawn』
打って変わってこちらは、最新の技術を駆使して作られているアクションゲームです。
元になったのは日本で大ヒットした狩りゲーム『モンスターハンター』、それを海外で作るとどうなるかというのを示したとプロデューサーのMark Norris氏は説明しました。
とは言いながら元のゲームと類似しているのは、巨大な敵の弱点を見極めながら、様々な武器を駆使して倒すという部分くらいで、他の部分は別物といって良いレベルです。
しかしファンの間からはそれ以上にある玩具に影響受けたのでは、という指摘がされていますが、そちらに関しては特に何の説明もされていません。
それは日本の玩具メーカーが開発し、アメリカで発売された後に日本に持ち込まれた玩具『ゾイド』です。
その後欧米などでも発売され、アニメ展開なども行われたため知名度は世界規模となっています。
このゲームを見た海外プレイヤーの中には「ゾイドは死んでなかったと」喜ぶ人も大勢いて非常に好評を得ています。
こちらは2017年2月に発売が決定していますが、それまでにこれがゾイドからも影響を受けたのかどうか説明があると今以上に盛り上がるのは間違いないのですが、はたしてそれが明らかになる日はくるでしょうか。発売まで目が離せない大作です。
(公式サイト)
http://www.jp.playstation.com/scej/title/horizonzerodawn/