授業中に好きなゲームで思いっきり遊んでみたい、と思った方はいませんか?
ノルウェーのある公立高校が、2016年8月からゲームを選択科目として取り入れることを発表し、話題になっています。
■世界的に広まっている「e-スポーツ」
近年、コンピュータゲームをスポーツ競技として捉える「e-スポーツ」(Electric Sportsの略称)という考え方が広まっています。
高額賞金のかかった大会が世界規模で開催され、年収1億を超えるプロゲーマーなども誕生、アメリカ政府はe-スポーツの人気タイトルでもある『League of Legends』のカナダ人プレイヤーや『スタークラフト2』の韓国人プレイヤーにプロアスリートビザを発行しており、公式にプロゲーマーをスポーツ選手として事実上、承認しています。
日本では、元々格闘ゲームのジャンルでプロゲーマーが誕生しており、年々競技人口が増えています。それまで日本ではあまり人気のなかったFPS(ファーストパーソンシューター)やRTS(リアルタイムストラテジー)といった、海外ではe-スポーツとして人気のあるジャンルのプレイヤーも増えています。
■e-スポーツを選択科目に取り入れる、高校としては世界初の試み
e-スポーツの社会的認知が進む中、ノルウェー西岸のベルゲンにある「Garnes Vidaregaande Skole(GVS)」は、2016年8月よりE-スポーツを選択科目として取り入れることを発表しました。他のサッカーやハンドボールといったスポーツの選択科目と同じ扱いになるということです。
授業は1週間に5時間程度、3年間行われます。
ハイスペックのゲーミングパソコンやチェアが用意され、専用のキーボードやマウス、ヘッドセットが支給されます。また、授業にはゲー未プレイの他、プロのゲーマーとして必要とされる反射神経や体力を強化するためのフィジカルトレーニングが含まれます。
授業に取り入るゲームタイトルは未定ですが、「Dota 2」「League of Legends」「Counter-Strike:Global Offensive」「Starcraft II」といった作品が候補として上がっているとのことです。
正式の公立高校としては世界初というこの試み。
果たしてどんなプロゲーマーが誕生することになるのでしょうか?