画面の左からゆっくりと姿を現すのは、茶色をベースとしたスーツがお似合いのダンディーなおじさま。ミュージカル映画の1シーンか何かなのでしょうか。
トランペットの音色がアクセントの、ゆっくりとしながらも陽気なサウンドをバックに、彼は歌い始めます。
「ア~~~~、ヤ~~ヤヤ~~~~」
とってもシブい声で、ビブラートをきかせながら楽しそうに歌うおじさま。
その腕前はなかなかのもので、ついつい聞き入ってしまいます。
ただ、いつまでたっても「ホホホ」「ヤヤヤ」「ラララ」「ナナナ」「ロロロ」「イイイ」と、具体的な歌詞は出てきません。サビと思われる部分や、メロディーが盛り上がる部分に入ってもそれは同じ。
ついに彼は単語を一切口にすることなく、カメラに手をふって元の場所にノリノリで戻るのでした。
ご丁寧に黄色の文字で歌詞までついているのですが、何の役にも立ってないところがシュール。でも、ニコニコ楽しそうに歌うおじさまを見れば、そんな細かいことなどどうでも良くなっちゃいます。