小さな子を連れながらのスーパーでの買い物は、多くの母親を悩ませています。
商品を触って傷付けないか、お店を走り回って人にぶつからないかなど、気を張りながらの買い物は労力と時間が掛かります。
メロディーさんもそのような母親の一人ですが、彼女は少し違った悩みを持ち、苦労しながら買い物をしています。彼女の2歳の娘であるビアトリスちゃんは脳性小児まひを患っていて、目がよく見えず、まだ話すことも出来ません。
そして、メロディーさんの悩みは、病気の影響で体が大きなビアトリスちゃんが、ショッピングカートの座椅子に入らないということです。そのため、メロディーさんはビアトリスちゃんが乗る車椅子を片手で押し、もう片方の手で重たい買い物カゴを持つか、ソーダをケース買いし、ショッピングカートの商品を入れるところにビアトリスちゃんを座らせ、周りをソーダケースで囲んで固定させるようにして買い物をしてきたそうです。
その様子を見てきたお店の店長は上司に相談し、ビアトリスちゃん専用の特注のショッピングカートをプレゼントしたのです。母親のメロディーさんは、これでやっと普通の母親と同じように買い物ができるようになりました。カートに乗せられた時のビアトリスちゃんも、初めての乗り物に嬉しそうにしていますね。全てのお客さんに気持ちよく買い物をしてもらいたいというお店の思いは、他店のオーナーの心をも動かしたことでしょう。