ブラジルには、動物を保護するシェルターが何千もあり、それらはほとんど過密状態にあります。日本でも保健所での犬猫の殺処分が問題になっていて、多くの保護団体が里親が見つかるまで世話をしているものの、受け入れの数には限界があります。
ブラジルでは、ペットを飼う際にペットショップで購入することが主流です。日本でも、複数のペットショップを回り、比較検討して1匹を選ぶという方も多いのではないでしょうか。しかし、日本でもブラジルでも、今すぐに里親が必要な動物たちの数が絶えることはありません。
そこで、ブラジルの動物保護団体Animais Valiososが、問題解決のためにある実験を行いました。ペットップに協力を依頼し、シェルターで里親を必要とする動物をペットショップに並べてみたのです。すると、人々は次々と購入を希望します。そこで、店員が里親募集中だから料金はいらないということを伝えると、皆嬉しそうな反応をします。この動画が撮影された日、多くの命が繋がれました。
ペットショップで購入すると需要が高まり、ブリーダーや業者は次々と売るためのペットを繁殖させます。一方で、保健所では、明日はどうなるか分からない命が沢山待っています。
ペットを飼うことを考えている方は、里親募集中の犬猫の壌土会を訪れることも、選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。