ウォルマン夫妻は第3子を妊娠中であることを知り、大喜びでした。しかし、ある日の妊婦健診で、胎児はダウン症であり、水分が蓄積して体が腫れ上がってしまう胎児水症であることが伝えられました。そして、産後数時間で亡くなってしまうという悪い知らせまで告げられました。
しかし、夫妻は希望を捨てることはありませんでした。妻のカレンさんは、ある日庭で父と娘が幸せそうに遊んでいるのを見て、お腹の子もそこで一緒に遊べるのだと想像したそうです。しかし、カレンさんの出産は容易なものではありませんでした。35週で生まれた赤ちゃんは泣いていませんでしたが、一呼吸するのをカレンさんは目にしました。
立ち会っていた夫のブライアンさんは、生きている赤ちゃんに会えたことが嬉しく、泣きながら”Thank you.”と何度も言ったそうです。しかし、再び医師から「赤ちゃんの死の準備をしてください。」と伝えらます。そこで、カレンさんはロッキングチェアで赤ちゃんを4時間抱き続けました。すると、少しずつ赤ちゃんの症状が良くなっていくのを感じたそうです。
入院中、多くの困難はありましたが、赤ちゃんは科学的には説明のできない奇跡を起こしたのです。生まれて6か月後、ウォルマン一家は赤ちゃんを自宅で迎えることができました。
もし医師に「もう助からないから、死を受け入れる準備をしてください。」と言われたら、私なら医師を信じてしまうと思います。自分では医療的なことは何も出来ないので、最後は医師の力に頼ってしまうと思います。
しかし、この動画を見ると、例え医師から生きる可能性が0%だと言われても、家族は最後まで諦めないという心を持ち続けることが大事だと感じます。だって、当本人は生きることしか考えていないのですから。
ウォルマン夫妻は、産前から赤ちゃんの死の危険を伝えられていたのにも関わらず、ずっと赤ちゃんを信じてあげたことと、その心の強さは並大抵のものではないはずです。赤ちゃんは多くの障害を乗り越えていかなければならないでしょうが、この家族となら幸せに暮らしていけますね。