インディーゲームは大手ゲームメーカーのタイトルにはない独特の雰囲気を持っている物も多く、それがインディーズタイトルの魅力になっています。
「わすれなオルガン」もそんなタイトルのうちのひとつです。
■木に内臓がなる不思議な世界
主人公のオルガンは、師匠イレーヌの店で働きながら見習い修行中。
イレーヌのお店で扱う商品は、なんと木になる内臓。
オルガンの仕事は、内臓のなる木を育てて、できた内臓を収穫することです。
木に内臓がなるという不思議な世界観。
内臓というと、なにやらホラーゲームのようなグロテスクなものを思わせますが、このゲームのポップで明るい色調のグラフィックで描かれた“内臓”はまるで果物か何かのようで、グロテスクさは微塵もありません。
システム的には、農場を題材としたゲームなどでお馴染みの育成・収穫系ゲームです。画面上のじょうろをクリックして内臓のなる木に水をやり、一定時間が経つと、内臓の実がなります。
後は内臓が育つまで待って収穫、納品する流れです。内臓のなる木は収穫を繰り返していくと成長し、一度に収穫できる内臓の数や育成に必要になる水の量が増えていきます。
収穫できる内臓は腎臓・心臓・胃・肝臓・腸・挽肉(?)の全6種類。収穫を増やして貯めたお金を使って、一度に栽培する木の数を増やすこともできます。
木が増えると主人公もやることが増えて忙しくなりますが、そんな時に頼りになるのが仕事を手伝ってくれるペットです。
ペットにはカエルやもぐら等の種類があり、それぞれ違う能力を持っています。
主人公はこのペットを購入して仕事を手伝わせることができます。
■店を訪れる個性的なお客さんとの間に展開するダークなストーリー
店にはさまざまなお客さんが訪れます。お客さんの要望がミッションとなり、これをクリアすることでストーリーが進行。内臓を欲しがるお客さんたちですから、みんなどこかしら訳ありの様子です。
ペットの猫と会話したい少女、身に降り掛かった災いを鎮める儀式の為に内臓を求める農夫、持ち主に命を与えられた人形など……。
そんなお客さんたちと、店主であるイレーヌとの間で展開するストーリーはポップな絵柄に似合わず結構ダーク。話の続きが気になるのも、ゲームを進める原動力になります。
大手メーカーのゲームにはない、風変わりな世界で展開する不思議な物語のゲーム。是非一度、プレイしてみてはいかがでしょうか?
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