ジュースを凍らせてアイスを作ったことがありますか?とてもおいしいですよね。ただし普通の氷を作るよりも時間がかかったという記憶はありませんか?なぜ普通の水とジュースでは凍るまでにかかる時間に差が出るのでしょうか?調べてみましょう。
ここではジュースを砂糖水にみたてて実験します。
同じ大きさの容器を用意して水、塩水(水100gに対して食塩10gを溶かしたもの)、砂糖水(水100gに対して砂糖10gを溶かしたもの)を同じ分量だけ試験管に入れます。細かくした氷を入れたボウルを用意し、3本を冷やしていきます。ボウルの中の氷には冷えやすいように塩を入れます。3本の凍っていく過程を観察すると、水、砂糖水、食塩水の順で凍りやすいことが分かります。なぜこのような差が出るのでしょうか?
氷は水の分子同士がつながって形成されます。何も混ざっていなければ水分子同士は何に問題もなくつながります。ところが、食塩や砂糖などが溶かしてあると水分子の間に食塩や砂糖の分子があるので簡単につながることができなくなります。塩分と糖分では比較的分子の大きい糖分の方が水の分子同士のつながりを邪魔しないで凍ることができます。そのため食塩水が最も時間がかかるのですね。
参考サイト
https://www.nichirei.co.jp/koras/category/ice/004.html
氷の実験室 第4回 いろいろな液体を凍らせてみよう-凝固点降下の実験-|ニチレイ[こおらす]