カレブ君は事故で脳に損傷を負い、骨折もひどく意識不明で回復は絶望的でした。家族もどうしていいのか分からない状態だったのです。しかし、セラピー犬のカーネルと出会い、カレブ君は感動、且つ驚きの回復を見せたのです。始めは目の動きも少なく、手足も動かない状態でしたが、カーネルとのリハビリを続けるに連れ、目や手足の動きにも変化が表れます。
彼の「カーネルと遊びたい!」という意欲がそうさせたのでしょう。不自由な手で一生懸命にボールを投げたりおやつをあげたりする姿は、本来の子供らしい姿で、その頑張りに涙が止まりません。映像の後半では、歩いたり会話をしたりしています。父親のベンさんは、動画サイトにコメントを残しており、同じ事故で妻、娘、息子の3人を亡くしたことを明かしています。事故から8年後にこの動画を公開し、数々の手術を乗り越えたカレブ君が普通の学校に通い、成績優秀であると報告しています。
人間が行う医療では回復が困難とされたカレブ君の秘めた力を、代わりにセラピー犬のカーネルが呼び覚ましたのです。このようなセラピーがもっと浸透すれば、無事に社会復帰できる患者も増えるのかもしれません。