みかんを食べる際に薄皮が嫌で、むいて食べている人はいませんか?あの薄皮を化学反応を使ってむくことができます。それでは具体的にどうするのでしょうか?
まずお湯を500ml沸かします。そこに重曹(食用)2gを加えます。みかんを薄皮のままいれて煮ます。この際に煮すぎないように注意しましょう。徐々にお湯が黄色くなっていきます。5~10分ほど煮た後にお湯からあげます。作っておいた氷水に浸して冷やします。すると薄皮だけが溶けている状態なのがわかります。
ではなぜ、みかんの薄皮だけが溶けたのでしょうか?
みかんの薄皮はペクチンという物質でできています。ペクチンは酸性ではなくアルカリ性に反応して溶けるという性質を持っています。重曹はアルカリ性であり、かつ高めの温度のお湯になると熱分解が活発になることからペクチンをどんどん溶かしていきます。
重曹はふくらかし粉としてや、あく抜きように使われる物質であるため、口にしても問題ない物質ですので、薄皮を溶かす目的に使っても安全なんですね。
薄皮つきのみかんは中火よりも小さな火で煮ると煮崩れにくくなりますから、火加減に注意してあげるといいですね。また火やお湯を使うのでやけどには充分注意しましょう。
参考サイト
http://rakuchem.com/lc_mikan.html
らくらく科学実験_リビングケミストリー