ジュースやお茶をこぼしてしまってがっかりした経験ありますよね。しかし、ふたもしていないのに水をこぼさない方法があるといったら驚きませんか？ここでは逆さにしてもこぼれない水をご紹介しましょう。
用意するのは水入りのペットボトル、底がたいらになっているふるい、水がこぼれたとき用の洗面器などです。まず、洗面器の中に水入りのペットボトルをいれ、その上にふるいをかぶせます。
そのふるいをかぶせた状態のままのペットボトルを洗面器の上でひっくり返します。すると、最初ほんの少しだけ水がこぼれた後、水は全く落ちなくなります。ふたはしていないのになぜこぼれないのでしょうか？
これは二つの作用による結果、水がこぼれない結果を作っています。一つ目は水同士が結びつく力である水の表面張力です。この表面張力が強いとお互いをひっぱりあい、丸く小さくあろうとします。この場合は、ふるいの一つ一つの枠の中で水の膜を作りあって引っ張っています。
二つ目は、空気中の全方向からかかる圧力である大気圧がかかっています。ふるいから水が出て行かないように下から大気圧がかかってもきているため、水は落ちにくくなっていたのです。ふるいがなくなってしまうと水はあっという間に流れ落ちていきます。
ふるいをしている状態で水の膜を一つでもさわってみるとどうなるかや、ゆらしてみるとどうなるかといった追加実験もして観察しておきたいですね。
参考サイト
http://mizuiku.suntory.jp/kids/research/j2_4_2.html
さかさまにしてもこぼれない水（なぜ？どうして？）｜やってみよう！水の自由研究｜水育キッズ｜サントリー「水育」トップ
