酢は人口的に作られた薬品などに比べると弱い方ではありますが、立派な酸の仲間です。レモンの果汁などと同じ人間が食品として食べても安全な酸です。ただ、弱くても酸ですから物を溶かす能力があります。
その溶かす力を使って、まずは固い卵の殻を溶かしていきます。観察しやすいように透明のコップに卵を入れ、お酢を卵がかぶるぐらい入れましょう。
卵の表面にはどんどん泡のようなものがついていきます。卵の表面では殻である炭酸カルシウムが溶かされたあとにできる二酸化炭素ができていきます。ちょっとお酢のにおいが強烈ではあります。
反応が鈍くなっていると感じたらお酢を取り換えたりすると2日ほどでお酢の中で浮かび上がるほど軽くなり、外側の殻がポロポロととれるようになります。水につけながら外の皮を丁寧に取り除いてあげると薄皮に包まれた半透明な不思議な硬さの卵が出てきます。
酢にはたんぱく質を固める効果もあります。薄皮の中に包まれた卵のたんぱく質はじわーっと固められているため不思議な硬さになっています。
より強度を安定させたいなら外の皮をむいてから更に2~3時間は水につけておくとプヨプヨ感が安定します。
お酢が半透明なスーパーボールを作り出すまで2~3日かかるという時間のかかる実験ではありますが、身近にある調味料でできる実験なので、おうちでできますよ。
もちろん酸性の物ならば卵の殻を溶かすことができるのですが、酸性が強いものは取り扱いが危険になるのでお酢以外の物で実験する場合は大人と一緒にするといいですね。
参考サイト
http://www.mizkan.co.jp/k-plus/summerkids/mission1.html
mizkan
くらしプラ酢 ミッション1 スケルトンたまごを作ろう! - 食べる実験!お酢のチカラ