開発発表から数年、心待ちにしているファンを焦らせ続けての発売日発表。
大作ゲームによく見られる光景ですが、突然その発売日が延期されることもよくある話です。
工程管理が甘いのではと疑う人もいれば、やはりと納得する人などもいるのですが、多くの人は穏やかな気分ではいられないでしょう。
期待が高いゲームほど大変な騒動になる傾向にあります。
■『No Man’s Sky』の場合
2016年8月に発売された『No Man’s Sky』は、当初6月22日に発売すると公表していました。
それを5月末の時点で1ヶ月半ほど延期すると発表したのです。
これを受けたファンは落胆しましたが、中には開発メーカーの代表に殺害予告をする過激な行動にでる人物まで出てしまいました。
http://www.dualshockers.com/2016/05/28/no-mans-sky-director-explains-the-delay-apologizes-to-the-fans-and-thanks-them-for-the-support/
(出典:DualSHOCKERS)
さすがに犯罪行為は認められませんが、それほど楽しみにしていたと取るべきなのでしょうか。
いずれにせよ大きな衝撃を与えたことには違いありません。
■『ファイナルファンタジーXV』2カ月延期
開発発表から10年掛け、2016年3月に大規模なイベントを行った上で発売日を発表、絶対に出すとまで宣言していたFFXVですが、8月に2カ月延期を発表しました。
田畑ディレクターのお知らせ
延期理由はクオリティアップとユーザーのネットワーク利用率の低さだそうです。
発売日にアップデートプログラムを配信する方法も考えたが、ゲーム機をネットワークに繋いでいないユーザーが多いため、その方法を断念したとのこと。
この延期を受けて、元の発売日に近かった『ペルソナ5』の予約が急増したという話も出ましたが真偽の程はわかりません。
10年待たされたファンにとっては「2カ月の延期くらい」となる人もいれば「10年もやっていてまだできないのか」と思う人もいるでしょう。
社を代表するAAAタイトルなので大きく宣伝したいのはわかりますが、目処が立ってから発表したほうが良かったのではないかという気がしますね。
■『グランツーリズモSPORT』2016年11月から2017年内に延期
かつてはレースゲームの代表として扱われていたグランツーリズモシリーズですが、『グランツーリズモ5』では当初の発売予定(2008年度)から6回変更し、最終的に2年以上延期した過去を持っています。
この延期騒動から同シリーズへの批判は高く、新作の発表時でも厳しい目が向けられていました。
そして2016年11月15日としていた発売日を2017年へと延期、ユーザーからの批判を受けています。
(PlayStation Blog)
https://www.jp.playstation.com/blog/detail/3585/20160830-gt.html
延期理由は制作上の都合、延期日は改めてと書かれているため、度重なる延期を繰り返した『グランツーリズモ5』の記憶を思い起こす人も多いでしょう。
しかも本作は予約受付をしていましたので、返金対応を行うことになっています。
数少ないレースゲームなのでユーザーが集まるのは確実なのですが、対応のまずさから悪い影響を与え、ユーザー離れを起こさないようにしていただきたいものです。
■大作ほど発売日にシビアになって欲しい
大作と呼ばれているゲームほど発売延期を行っているようですが、大作だからこそスケジュール管理をしっかりしていただきたいところですね。
ユーザーに与える影響が大きいのですから。
せめて大々的に発表する前に、本当に出せるのかどうか考えていただきたいところです。
メーカーの方々、ぜひお願い致します。