ヒヒを捕食するために狩りをしたヒョウ。死んでしまったヒヒの脚には、必死にしがみ付く生まれたばかりの子ヒヒの姿があります。それを見つけたヒョウは、母ヒヒを捕食せず、子ヒヒの傍に横たわります。
始めはどうすればいいのか分からないヒョウですが、子ヒヒを狙うハイエナに気付くと、子ヒヒを安全な場所に移します。すると、子ヒヒもヒョウの後にぴったりくっ付き、まるで新しい母であるかのように付いて歩きます。ヒョウは何度も木から落ちそうな子ヒヒを守ったり、毛づくろいをしたり、2匹の愛情は深まります。弱肉強食の世界でも、母性本能が打ち勝つことがあるのですね。
自然界という明日の自分がどうなるか分からない厳しい世界でも、他の生き物を守ろうとする姿に感動します。