「バイオハザード」や「トゥームレイダー」を始め、数多くのゲームがハリウッドで実写映画化され、いまやゲームが原作の映画はさほど珍しいものではありませんよね。
日本で2015年9月19日に公開される映画『ピクセル』も、ゲームを原作とする映画の一本です。しかしこの映画の原作になったのは、おそらく誰もが想像したことのないものでした。
■宇宙からやって来た侵略者は、往年のテレビゲームのキャラクターたち
1980年代、NASAは地球外生命体の探索プロジェクトにおいて、地球人からの友好メッセージ映像を宇宙に向けて送りました。しかし、それを受け取った異星人はデータを地球人からの宣戦布告と勘違いしてしまいます。
2015年、先手を打った異星人たちが地球侵攻を開始、その尖兵となったのは……。
……と言った感じで展開するこの映画。
異星人たちが操る兵器はなんと、地球人のメッセージ映像にあったテレビゲームのキャラクターたちでした。メッセージが発信されたのが1980年代ですから、当然映像に含まれていたテレビゲームも、その時代のもの。地球人の眼前に現れたのは巨大な『パックマン』や『ドンキーコング』『スペースインベーダー』だったのです。
当時のゲームそのまま、ピクセル(ブロック)で構成された侵略者たち。
しかもそのキャラクターたちには、触れる物質をすべてピクセル化して分解してしまうという能力が備わっていました。
地球側はやむなく、ある人間たちを招集し、侵略者に対応させます。
それは80年代にゲームに熱中した元オタクたちでした。
■“パックマン”生みの親も映画に登場
予告編映像を見ただけでも、“ぶっ飛んだ”内容の映画『ピクセル』。
映画には“パックマン”の生みの親、岩谷徹氏をモデルとする“プロフェッサー・イワタニ”という人物が登場、岩谷氏本人もカメオ出演しています。
“パックマン”は1980年にナムコが発売したアーケード向けゲーム。発売当初日本では販売台数が奮いませんでしたが、北米で発売されると大ヒットして社会現象化しました。
往年のゲームファンだけではなく、現代のゲームファンにとっても興味深い映画です。9月の公開が待ち遠しいですね。