この動画は、写真家のアンジェロ・メレンディーノさんが、亡き妻ジェニファーさんとの人生をスライド写真と共に語ったプレゼンテーションです。
アンジェロさんが、「出会った時はまるで美女と野獣の様だった。」と当時の2人の写真をスクリーンにアップすると、会場からは笑いが起こります。このスピーチでアンジェロさんは、愛する人を亡くした絶望よりも、「私たちのストーリーを世界にシェアすることによって、ありのままの闘病生活を知ってもらいたい」という前向きな主張をしています。
2人は出会って半年後、ニューヨークのセントラルパークで結婚式を挙げました。アンジェロさんは夢に見た美しい彼女と結婚し、完璧な人生を送っていたと言います。
しかし、わずか5か月後、ジェニファーさんが乳がんであることが発覚します。それから4年の闘病生活を送ることになりますが、その間にジェニファーさんの写真を撮り始めたそうです。
写真では、ジェニファーさんの闘病による痛みを感じますが、それよりも、髪が抜けて痩せていく彼女の表情には、まるで「私は闘うぞ!」と言っているかのような強さが感じられます。病室のベッドでアンジェロさんと幸せそうな表情を見せる姿、見舞いに訪れた多くの仲間にキスをされている温かい写真-そこからは、苦しさよりも愛を感じることができます。
長い治療に耐えながら闘ってきたジェニファーさんですが、肝臓と骨に癌が転移し、20011年12月、40歳という若さで亡くなりました。
ジェニファーさんと出会うまで、アンジェロさんは自分自身を見失っていて、何の目標もなく生きていたそうです。しかし、ジェニファーさんと出会い、彼女が人生を変えてくれ、夢をサポートしてくれたと言います。
このプレゼンテーションで見る写真とスピーチから、2人がどんなに愛し合っていたのかが分かります。これからは、アンジェロさんがジェニファーさんの遺志を継ぎ、生前の病室での彼女の強い姿を世に広め続けて欲しいです。