ベッカム君は、3年前にHLH(血球貪食症候群)というガンを発症し、助かる道は骨髄移植しかありませんでした。ベッカム君の家族や友人たちは骨髄提供を試みましたが、ベッカム君の骨髄とマッチしませんでした。
しかし、奇跡的にベッカム君の骨髄とほぼマッチしたドナー登録者がいました。ベッカム君とは全く面識のない、大学生のマットさんです。マットさんは高校生の時にドナー登録をし、実際に提供の依頼を受けるなんて思っていなかったそうですが、連絡を受け、骨髄提供をするかしないかではなく「いつ提供できるの?」と真っ先に考えたそうです。
ベッカム君は無事に骨髄移植の手術を受け、回復に向かっているそうです。ベッカム君とマットさんは、骨髄移植をきっかけに1年前に初対面し、今ではマットさんはベッカム君一家の家族の一員の様な存在です。ベッカム君は、マットさんが自分の命を救うために協力してくれたことを理解していて、2人はまるで兄弟のような仲なのだそうです。
ベッカム君の母親は、「マットさんの骨髄提供がなければ、息子は生きられなかったかもしれない。」ととても感謝していて、マットさんも「誰かの命を救うことができて嬉しい。」と言っています。
全く面識のなかった家族と若者が病気をきっかけに出会い、家族同様の絆で結ばれるという奇跡が起きたのです。年の離れたベッカム君とマットさんが笑顔で写真を撮る姿を見ると、とても仲の良い兄弟にしか見えませんね。これからもベッカム君はマットさんのことを慕い、マットさんも面倒見の良いお兄さんとして繋がり続けるんでしょうね。