フレデリックス夫妻は、1955年にニューヨークで結婚しました。以来60年間、当時のウェディングケーキを毎年少しずつ食べているのだと言います。
アンさんのお婆さんが60年前にウェディングケーキを焼いてくれ、パン屋さんで冷凍保存をしてもらったそうです。毎年の結婚記念日には、シャンパンと一かけらのケーキでお祝いし、結婚式で録音された音声を聴くのだそうです。ケーキを保湿するためにブランデーをかけ、さらに珈琲缶の中に入れ、室温で保存しているのだそうです。
アンさんのお婆さんが作ってくれたウェディングケーキは、アンさんの家系で伝統的なダーク・フルーツケーキで、現在の白いフルーツケーキとは全く違う味だそうです。夫のケンさんから「一口どうぞ」と差し出されるカメラマンが、それを口にしたのかどうかは不明です。
60年もケーキを常温で保存し、それを食べても大丈夫なのか!?という疑問はありますが、毎年2人の原点である結婚式を振り返ることで、いつまでも新婚気分を味わうことができるのでしょう。いくつになっても愛し合う、このような可愛らしい老夫婦になることに憧れます。