「マグナカルタ2」はバンダイナムコから発売されたロールプレイングゲームです。
前作の「マグナカルタ」はゲームシステムや悪いテンポが悪いストーリーなどによりあまり良い評価ではありませんでした。悪い評価になってしまった原因のひとつにはゲームバランスもあり、後半に強化される主人公のカリンツが習得する戦闘スタイルがかなり強いため、主人公だけで良い状態でもありました。
続編の「マグナカルタ2」でもゲームバランスは良いといったものではなく、一部のキャラのスキルが強すぎるといった状態になってしまっていました。
◆シンプルながら独特の戦闘システム
マグナカルタ2は、2009年にバンダイナムコゲームスから発売されたXbox360用のRPGです。
前作のマグナカルタと同様に韓国のゲームメーカーのSOFTMAXが開発をしており、綺麗なグラフィック、壮大なストーリー、BGMが豪華で韓国のファイナルファンタジーとも言われた作品です。
日本で発売されたものは、声優も豪華で有名な声優をつかっていました。
戦闘システムはAボタンを押して攻撃Xボタンでスキル発動とシンプルで一般的なアクションRPGのようになっていますが、スキルを仕様するためにはカンというものを貯める必要があり、「力のカン」を使用した必殺技と「属性のカン」を使用した錬換術という2つに分かれています。
力のカンは敵を攻撃することで溜まっていき、属性のカンはフィールド上に発生しており、それを回収することで溜まっていきます。
属性のカンは、敵も使用してくるので敵に錬換術を使われてしまうとカンが足りなくなってしまう事もあります。
またフィールドを切り替える事で、属性のカンは無くなってしまうという仕様なため持ち越す事はできません。
◆ゲームバランスを崩してしまう2つのスキル
前作よりは、戦闘システムやゲームバランスは良くなったとはいえ、ゲームバランスを壊してしまうようなスキルは存在します。
キャラクターはそれぞれ2種類の武器を使う事ができますが、その中で刀と手裏剣を扱う「ルウ」が使うことが出来る錬換術の「サンダーボルト」は、範囲が広く威力も高く、数発当てることでボスを倒すことが出来るための威力があるためゲームバランスを崩す要因となっている。
使用するためには雷のカンを6集める必要があるが、中盤までは6まで貯めるのが難しい事や終盤では「サンダーボルト」だけでは戦闘に勝てなくなるので、完全にバランスを崩すというわけではないが、かなり強力なスキルである。
もう一つバランスを壊しているスキルが、ヒロインボジションでもある「ゼフィ」の扇スキルの「エアロベール」です。エアロベールというスキルは、敵の物理攻撃を反射するという錬換術で、風のカンを2消費します。
エアロベール中にゼフィの固有技である風のシールドを発動することで、効果時間を延長することが可能になります。
エアロベールがバランスを壊す要因となっているのが、敵の攻撃がほとんど物理攻撃であるという事がバランスを崩す要因です。
エアロベールを味方に掛け続けることで、実質ダメージをほとんど受けずに戦闘に勝利することができてしまうのである。
この2つのスキルには属性のカンが必要である程度使用は制限されているが、後半はカスタマイズで消費するカンを少なくする事もできるため、バランスは崩れてしまいますが、ルウやゼフィが加入するまでの期間があることや離脱していることもあるので、前作の主人公ほどのバランスブレイカーでは無いかもしれません。