『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』は任天堂が発売したスーパーファミコン用のゲームソフトです。
神々のトライフォースは、ゼルダシリーズの3作目にあたる作品で、初代のゼルダの伝説を引き継ぐゲームです。
当時の任天堂のゲーム開発は、いろいろなゲームに関わりながら作っていたスタッフが多く、マリオシリーズで使われていたと思われるものが、ゼルダに使われていたり、マリオで使われているものがゼルダで使われていたりしました。
◆初代『ゼルダの伝説』を引き継いだ作品
ゼルダの伝説 神々のトライフォースは1991年に任天堂から発売されたスーパーファミコン用のゲームソフトです。
ゼルダシリーズでは3作品目となる作品で、ゲームボーイアドバンスで発売された神々のトライフォース+4つの剣でリメイクが行われ、WiiやWiiUなどのバーチャルコンソールでも配信がされています。
また、ニンテンドークラシックミニスーパーファミコンにも収録がされています。
前作の『リンクの冒険』とは異なり、初代の『ゼルダの伝説』の要素を大きく引き継いでおり、剣による攻撃のほか、バクダンや弓などのアイテムを使いこなして謎を解いたり、ダンジョンを探索していくことができます。
新しい要素として『魔力』のゲージが追加され、魔法の粉やロッド系のアイテムなどを使うと消費されるようになりました。
ハイラルの地には願いを叶えるトライフォースという秘宝がありましたが、悪しき力が湧き出てきたため、7人の賢者によってその地を封じることにしました。
その封印の地の封印を解くために、司祭アグニムによってハイラルの王は殺されてしまい、魔力でハイラルの兵士たちも操ってしまいます。
7人の賢者の末裔を見つけ出し、封印をとこうとしますが、賢者の末裔のひとりのゼルダ姫は、夢の中でリンクへと助けを求め、リンクはそれに答えゼルダ姫の救出に向かうというストーリー。
◆マリオシリーズのファイアーバーは元々はゼルダの伝説のための仕掛けだった
神々のトライフォースに登場する一部の敵や仕掛けは、マリオシリーズで使っていたものや、ゼルダで使おうと思っていましたが、先にマリオシリーズで使ってしまったものなどがあるそうです。
マリオブラザーズなどで出て来る、火の玉が連なって回転しているファイアーバーは、元々はゼルダのために作っていたのですが、面白い仕掛けだということでマリオシリーズで使うようになったそうです。
神々のトライフォースでは、時間も経過したことだし、ゼルダでも使っていいということで登場してきています。
また、『マリオブラザーズ3』に登場する敵キャラのワンワンに似ている敵キャラのケルビンは、元々グラフィックとして絵は出来ていたのですが、お蔵入りになっていて、神々のトライフォースを作る際に偶然発見したスタッフが勝手につかってしまっていたそうです。
神々のトライフォースの構想には1年ほどかかっており、その後何が出来るのかという実験に1年、製作期間に1年といった期間で作られていますが、拡縮機能や回転などスーパーファミコンならではの機能を入れられなかったということが心残りになっているそうです。