昔は紙でできた和傘が使用されていました。和傘は和紙でできているのですが、紙なのにどうして破れずに雨の日に使うことができたのでしょうか?ここでは紙に油を塗って破れやすさを実験してみましょう。
用意するものは植物油、ふで、新聞紙、水を入れる容器、水、プラスチックコップです。まず。新聞紙は実験しやすいように縦25センチ横10センチほどのサイズを数枚用意して破りやすい大きさにしておきます。まず、何も施していない新聞紙を破いてみます。
次に筆で油を数センチ間隔をあけてぬっていきます。次にそれを水が入っている容器に入れ、濡れた新聞紙をたてに破ってみます。油を塗らなかったところはボロボロという感じでやぶれるのに対し、油を塗ったところは普通に紙を破った時のような感触になります。
油は水を弾く性質があるため水分を寄せ付けません。そのため油を塗った部分は水に濡れていないため紙の繊維が元の紙の状態で結合しています。そのため、水が染み込んでしまった周りと比べると違う感触になったのです。昔の和傘はこの性質を利用して作られているんですね。
参考サイト
http://science.wao.ne.jp/experiment/recipe.php?contents_no=50443
新聞紙をやぶいてみよう!|「科学に強い子を育てる」ワオ!科学実験ナビ