葉っぱに水を落として遊んだことはありますか?葉っぱの種類にもよりますが、葉っぱは水を弾きます。特にハスの葉っぱなどはまるで水など寄せ付けないように水をつるつると動かしてしまいます。触ってみると油分がありそうには思えませんが、いったいどうやって水を弾いているのでしょうか?
様々な植物の葉っぱをとってきて、それぞれに水を垂らしてみます。ブロッコリーの葉、里芋の葉、ハスの葉、雑草の葉や木の葉などをあつめてそれぞれに撥水効果があるかを試してみましょう。すると、ブロッコリーや里芋、ハスなどの葉が特に水を弾く効果があることがわかります。なぜ水を弾くのでしょうか?
それぞれの葉の表面を顕微鏡などで詳しく観察してみると、表面の細胞がまるで小さな水の球がついているような状態をしていることが分かります。またデコボコした表面をしてもいます。このデコボコは雨が降ってきても葉っぱ表面との接地面を減らすという効果をもたらし、水を弾いているのです。
でも、なぜそんな構造が植物に必要だったのでしょうか?植物は自分自身で動くことができません。そのため泥や汚れがついても自分自身で落とすことはできません。葉の表面が汚れると病気になりやすくなったり、光合成がうまく行えなくなったりと植物自身の生存に関わってきます。植物自身が生き残っていくために編み出された構造なんですね。
いろんな植物の葉を集めてきて違いを見てみましょう。
参考サイト
https://sites.google.com/site/fluordoublet/nature/lotus
ハスやサトイモの葉が水をはじくわけ-結晶美術館