ファイナルファンタジー(FF3)はスクウェア(現スクウェアエニックス)が発売したファミリーコンピューター向けのゲームソフトです。
人気のFFシリーズの中で始めてミリオンヒットになった作品です。
FFシリーズの3作目になる作品で大人気のゲームソフトですが、開発の途中でバグが発覚し、開発の遅れが出るという問題がありました。
それを解決したのが天才プログラマーがナーシャ・ジベリという人物でした。
◆ジョブチェンジシステムの登場とクリスタルが関わる壮大なストーリー
FF3は1990年にファミコン用のゲームソフトとして発売され、140万本を販売し、FFシリーズとして初のミリオンヒットとなりました。
ゲームとしての完成度が非常に高い作品で、ジョブチェンジシステムの登場やクリスタルが大きく関わるストーリー展開が大人気の理由になっています。
全体攻撃の際に、ダメージが敵全体にポップアップするなど、FFシリーズでは当たり前になってるシステムもここから始まっています。
ジョブチェンジをするためには、熟練度を上げる必要があり、強いジョブになるためには、他のジョブに触れていくため色々なジョブを経験したりするやりこみ要素が採用されており、リメイクされたFF3では、ジョブチェンジは可能ですが、ジョブ毎の能力などは開放されないなどの要素がありました。
ストーリーは、クリスタルに関わる話で主人公たち4人がクリスタルに選ばれる所でオープニングが流れます。その後もクリスタルの啓示により他のクリスタルを探し、魔物が発生する原因となっている大地震を止めるために旅立つというストーリーです。
◆FF3の開発に欠かせなかった天才プログラマーの存在
FF3までに関わっていた天才プログラマーがいました。
名前はナーシャ・ジベリといい、FFシリーズでは1~3、スクウェア作品では聖剣伝説2に関わっています。
FF3の開発に携わっていた頃、ナーシャはビザの関係で一時的に帰国をしていましたが、その間に、FF3の開発において重大なバグが発生してしまいました。
そこで、FFシリーズのディレクターである坂口博信氏が国際電話でナーシャに相談した所、電話越しにバグの修正箇所や方法などを伝え、そのとおりに修正したところバグは解消されたというエピソードがあります。
これは後にナーシャがゲームのプログラムをすべて暗記していたとナーシャ自身が語っています。
他の作品においては、FF1の飛空艇に影をつけて浮いている演出をしたいということをディレクターである坂口博信に伝えると、それは無理と言われたが、ナーシャに相談した所、翌日には飛行船に影がついた上に飛行船の速度が4倍以上で移動するようになっていたといわれています。
また、カヌーに乗っているときにコマンドを入力すると現れる15パズルのミニゲームもナーシャが勝手に作って、隠していたものだそうです。
FF3がリメイクを中々できなかった理由の一つに彼のつくったプログラムの存在もありました。
ナーシャは演出を多く盛り込もうと工夫をして作ったプログラムはファミコンのスペックに大きく依存したプログラムであったため、リメイクの際にグラフィックの向上を行いつつプログラムを実現するためにはかなりのスペックのハードが必要だったと、リメイクが遅れた理由のひとつとして挙げられています。